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風のまえの塵

風のまえの塵のような由無し事を記しているブログ

ジャーナリズム&疑問提起は揚げ足を取ることではない

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復興庁の大臣とフリージャーナリストを名乗る人物との対立は報道されていたので皆さんも御存知だと思います。はい、みなさんこんにちは。いんたらくとです。

 

 

概要

2017年4月4日に復興庁で行われた会見で「復興大臣が激怒した」という報道がありました。もともと政府の中核を担うような「絶対的に必要な役職」ではなかったこともあり、そのタイトルの一文を見た人々は大臣がただ問題発言をしたように受け取ったと思います。しかし、当日の議事録を見直すと不思議な事に大臣だけが悪いわけではないということも分かります。確かに議事録が都合の良いように改変されている可能性や黒塗りされている可能性は100%無いとはいい切れませんが、その点において指摘している例は確認できませんでしたので、正しいものとみなして話を進めます。

 

後から公開された「発言」を確認すると、私たちは一次メディアの恣意的な報道に釣られた事が判明しました。

 

※業務連絡:この手の記事はid:zetakunさんが書いたほうが面白くまとめられると思うので(期待してます)。

 

被災者感情、逆なで繰り返す 復興相、度々の問題発言:朝日新聞デジタル

問題のある記事を出すことによって、被災者に対する風当たりを強くしているようで悪い意味で面白い記事。

 

「出ていきなさい」「うるさい」会見発言要旨 - 毎日新聞

要旨とは「述べられた事の、大事な筋。」という意味だそうです。全文と見比べると瑣末な点を突き回しているようにしか見えないお粗末な記事。

 

発言要旨

私も発言の要約に挑戦してみましたが「要約」とはいくらでも恣意的に切り取れるということが分かりました。そんなに長い文章ではないので、みなさんも要約に挑戦してみてください。

 

http://www.reconstruction.go.jp/topics/17/04/20170404_kaikenroku.pdf

 

いんたらくとの要約

  • 生活インフラの復旧はほぼ終了。
  • 住まいの再建も来春には9割近く完成する見通し。
  • 2020年度までに復興をやり遂げる。
  • 福島県のうち川俣町・浪江町・飯舘村・富岡町は4月1日までで避難指示が解除。
  • 帰宅困難区域も5年を目処に解消を目指す。
  • 平成29年度の予算を十分に活用して、状況に応じた切れ目のない被災者支援。
  • 新年度にあたり被災地域でも新しい職員が入ったのでしっかり支援していく。
  • 福島の問題は「福島県による活動」を国として支援していく。

 

一次メディアの要約まとめ

  • 自主避難は自己責任
  • 福島の問題は「福島県による活動」を*****していく。
  • 出ていきなさい。もう二度と来ないでください。

 

なんて酷い、内容が全く違うではありませんか。要約ではなく都合に合わせて黒塗りというべき状況です。上記の2紙は日頃からさんざん黒塗りを批判する割にこの有様です。さすが風上に置けないレガシーメディアです。

 

www.gudaguda.work

 

レガシーメディアの揚げ足取り

さらに突っ込むと、今回は福島の問題についてが発表の主題でしたが、フリージャーナリストの質問には何故かその他の県が出てきます。そして、国の特権で強制的に避難させられた人へのサポートについての話は、他県において自主避難した人の話にすり替えたのです。

 

もし、「居住地の自由」に基づき自主的に移転したものに対して国からのサポートをするのであれば、対象期間内にどんな事由であれ引っ越した全ての国民に対して「引っ越し手当」を支給しなければ「平等」とはいえません。残念ながら、1cmでも対象の範囲の外にいたらサポート対象外なのです。

 

それがおかしいというなら、そういった裁量を一律の法律ではなく各地域の奉行様に持たせる必要が出てきます。絶対権力者が必要になります。細かいことは奉行=法律だった時代に逆戻りすることを意味するのですが、本当にそんな社会を望んでいるのでしょうか。自分さえ良ければという悪しき思考が見え隠れしていて浅ましいなと思いました。

 

one00one.hateblo.jp

実際福島県に住んでいるあたくしからすれば、自主非難してる人なんて別にほっときゃいいじゃんとしか思わない。

あくまでも『自主』非難なんでしょーから。

それよりも「え、何あんたら自主避難なのに、6年間も金もらってたの?はーーーたまげた。」って感じ。

んじゃー普通に福島で生活してるあたしらも「避難しないでこの状況黙っててやるから金積め!」って騒いだらもらえたのかな (・∀・) ニヤニヤ

あんな風に騒がれたんじゃ、他の福島県民までバカにされるからやめて欲しいわ。

つか『自主』避難してる人たちは、福島県に住んでるあたくしたちのことをバカにしてんのか?と思えてくる。

 

まるで、差別を生み出しているのは差別に反対する活動家です。誰もそんなことは言っていないし、一切意識もしていない事であった事項に、わざわざ対立させるような事を言って争いを引き起こす。

 

確かに、あの時の一連の流れから大本営発表の「安全」「アンダーコントロール」を安全とは認識していないのも事実です。でも、実際に福島県には人も住んでいて、ももだって出荷されています。そちらを優先して支援するのは当然のことでしょう。

 

理想は全員支援ではありますが、現実的にはトリアージをしないと全滅です。それは差別でも何でも無く、ただの区別です。嫌いだから優先度が低く、好きだから優先度が高い訳ではありません。

 

それを混同した記事を公開することは被災者に迷惑がかかります。というのも。少なくとも被災者への心情が悪くなることはあっても良くなることはありません。金銭的な解決を要求されて気分の良くなる人はいないからです。そういった状況も判断できないで、反射的に噛み付いているレガシーメディアは本当に困ったものです。

 

揚げ足取り中毒

情報の伝達スピードが上がった現代では、強い否定をすることで一瞬にして世間の注目を浴びる事ができます。しかし、その一瞬の揚げ足取りが薬物中毒のように身体を蝕んでいくこともだんだんと分かってきました。一度その快感を知ってしまうとなかなかやめられなくなるようです。テレビがつまらなくなったのも瑣末な揚げ足取りばかりで見るに堪えない番組が増えたからに違いありません。ローコストでハイパフォーマンスなバズマーケティングは類型化された段階で白けさせしまうのです。

 

例えば某新聞社は長いこと「かわいそうな私たち」に沿った内容を展開してきました。関係者以外の人には嘘か本当か区別が難しい内容だったので、初めはみんなが「かわいそう」と言ってくれました。しかし、昼ドラのような記事を書いていくうちに現実と虚構の区別がつかなくなったようで、ついには暴走をはじめました。「サンゴに傷をつける悪質ないたずらが多発して、サンゴがかわいそう」という記事を書いている裏で実はサンゴを傷つけていたのは記者だったという笑えない事例があります。

 

無理して注目を浴びても、得られるのは「一時的なブースト」と「発信者価値の低下」です。オオカミ少年という童話で例えると、初めは「狼が出たぞ―」という一声で多くの村人から注目を浴びましたが、最後には本当に狼が出たのに助けてもらえず食い殺されてしまいます。マスコミと個人ブログは規模や影響力が違っても無理を繰り返せば「狼」にくわれてしまう時が来るのは同じです。

 

承認欲求だって利益だって、肝心の「主張」が見向きもされなくなったら(=食い殺されたら)そこで絶えてしまうのです。あなた方はいつから「Creator」ではなく「Creature」になったのですか。というよりも、本音を言えばこれ以上、ウォーキング・デッドのように増えないでください。増やさないでください。決して、「Creature」が良いものではないのですから。

 

論点のすり替えでも、根性論でも、表現の自由が保障されているのですから、何でも書けるべきだとは思います。でも、わざわざ取材費までかけて大手メディアが真似をすることは理解が及びません。決して、品質が高いものではないのですから。

 

【追記】この記事の論点とは外れますが、上記の復興大臣はその後「東北のほうだからまだ良かった」という失言をしました。それに関しては大いに問題があると思います。

 

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